4月より大手携帯電話会社の新料金プランが大きく値下げされます。菅政権のある種の圧力によって世界の先進国の中でも割高とされていた日本の携帯電話料金の値下げが実現されるわけですが、NTTドコモのahomoを皮切りに各社が4月からの新料金プランを発表していますが、いまいちどこが一番お得なのかわかりづらい状況です。そこで、ドコモ、au、ソフトバンクに楽天を加えた4社の新料金プランを比較して、実際にどこが一番お得なのか比べてみようと思います。

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新料金プランは格安モバイルよりお得に

各社の2/2時点までの料金プランをまとめると下記のようになります。ドコモはahomo、auはpovoという新ブランドでの展開になるようですが、従来の無制限プランと比較して20Gまでと通信容量に制限はあるものの、かなりお得になっているようです。

ドコモ
ahomo
au
povo
ソフトバンク楽天
大容量無制限
8,650円
無制限
6,580円
無制限
6,650円
新料金プラン20G
2,980円
20G
2,480円
20G
2,980円
無制限
2,980円
格安モバイルUQ
10G: 2,980円
20G: 3,980円
Ymobile
10G: 2,980円

ポイントは20Gまでの通信容量で足りるのかという点ですが、普通にゲームやアプリを利用し、家やオフィスなどwifi環境がある場所ではモバイル通信ではなくwifi利用する場合は20Gもあれば十分ではないかと思います。なので多くの方は4月からの新料金がはじまるタイミングで移行するのではないでしょうか。また切替の申込については、店舗ではなくオンラインのみの受付になるようですが、店員さんに対応してもらえわなくても自分でsimカードの取替えなどできる人は確実に新料金プランの方がお得といえそうです。

格安モバイルの存在意義はない?

上の比較表を見ていただくとわかると思いますが、各キャリアが打ち出した新料金プランは各社のサブブランドの格安モバイルよりもお得です。ということは、格安モバイルの存在意義はなくなるわけで、今後どのような対応をするのか実物です。さらに安くするのか、もう事業撤退するのか。どちらでしょうか。ちなみにUQモバイルとauの新料金プランのpovoを比較すると、同じ20Gでpovoの方が月に1,000円お得です。これではUQモバイルを利用する人などいなくなるので、個人的にはいずれはUQモバイルはpovoに統合することになるのではないかと思います。

その他の格安モバイルはどうなるのか?

UQモバイルやYmobile以外にもキャリアの回線を借り受けて事業展開しているMVNOと呼ばれる格安モバイルもあります。有名なところではmineoやIIJmioなどでしょうか。これらの事業者もUQモバイルなどと同じように本家であるキャリアの新料金プランがここまで値下げされると、利用者が新料金プランの方に流れると予想でき、今後の事業環境は厳しくなると考えられます。独自のメリットなどを提供していかないと生き残れないのではないかと思いますが、どのように対処していくのか気になります。

キャリアの新料金プランには無料通話もついてくるメリット

あとキャリアの新料金プランには1回あたり5分間の無料通話がついてくるようです。なんとお得なのでしょう(笑)。前述の格安モバイルなどはキャリアの回線を借り受けているため、通話あたりにMVNO事業者からキャリアへ利用料を支払う仕組みになっているようで、これはキャリアだからこそ実現可能なサービスだと思います。もはやキャリアはMVNOを潰しにかかっているとしか思えません(笑)MVNOに流れた利用者を新料金プランに取込むことで、自社の利用者を増やし、低価格での料金プランでも従来と同じような利益水準をキープするつもりなのだと思いますが、今後はMVNOやUQモバイル、Yモバイル含め携帯電話事業者の事業・サービス廃止などが進むのだと思います。利用者にとっては、各社が競争して料金が下がるのはいいことだと思うので、今までよりは良くなりそうです。

楽天モバイルの新料金プラン – 2/2追記

さて業界に後発の楽天モバイルは最安値プランを打ち出すことで、利用者を集めてきましたが、大手3キャリアの新料金プランの発表を受けて1月29日にさらなる値下げを発表しました。

従来は上の表にも記載しましたが無制限プランで月額2,980円のプラン1本だったのですが、実際に20G以上する人は多くないのか、各社の新料金プランに対してお得感が弱いと感じたのでしょうか、1Gまでの利用は無料、20Gまでの利用だと1,980円という段階式に料金が変動するプランを発表しました。

これにより実質20Gまでのプランでは楽天が1,980円と一番お得になるわけですが、楽天についてはまだ参入して日が浅いこともあり、対象エリアなどで大手3キャリアに比べサービスレベルが弱いこともあり、その他のキャリアがこの楽天の動きに追随するのか、黙認するのか気になるところです。個人的には黙認するような気がしますが、それでも昨年までの携帯電話料金に比べると大幅に値下がりするので利用者としては非常に嬉しい限りです。