Uberの決算について取り上げたばかりなのですが、またUber関連できになるニューズが。Uberが広告事業を始めるらしいです。リンク先にはUberが広告のプロダクトマネージャーのジョブディスクリプションが掲載されています。

GoogleやFacebookなどと違い、別領域で成功した巨大プラットフォームで広告事業をはじめ、成功した事例としてはアマゾンが有名です。ECプラットフォームをはじめAmazonPrimeやKindleUnlimitedなどAmazonECをベースにした会員囲い込みを進めてきたAmazonですが、広告領域でもその存在感を強めており、すでに世界第3位の広告業者としての地位を固めつつあります。

日本ではLineもコミュケーションプラットフォームから広告ビジネスをはじめた事例としあげられると思います。Lineの決算を見る限りはすでに300億円規模の事業になっているようで、日本ではGoogle、Facebook、Twitter、Amazon、Lineは広告主にとって広告配信プラットフォームの選択肢に常に入ってきます。

Uberもすでに多くのユーザーを抱えているプラットフォームなので、広告領域でもある程度の成功は約束されていると思うのですが、個人的にUberの前述のプラットフォームとの差別領域としては、リアルの広告領域かなと思っています。

もちろんアプリ上の広告も展開すると思うのですが、それ以外にUberは実際に街中を走る車のオーナーとのリレーションを持っているので、そのリレーションを活かした広告を展開することで既存の広告プラットフォーマーとの差別化がはかれそうです。具体的には1. 東京でも見かけることが多くなったタクシー広告 2. タクシーのラッピングなど。

1はタクシーの座席前にデジタルサイネージを設置し、そこに動画広告を流す媒体です。2はバスや電車でお馴染みですが、車両そのものをラッピング(ペイント)して街中を走ってもらうっていう感じですね。

これらの広告は調べてみるとUberと同事業をアジアで展開しているGrabがすでにはじめているようです。Grabはすでにシンガポールでは圧倒的な存在感を放っていて、シンガポールに旅行の際にはぜひインストールしていきたいアプリになっています。こちらの記事でも紹介されていますが、シンガポールでの旅行が快適になります。

いずれにしても新たなプラットフォーマーの広告ビジネス参入は広告業界に大きな影響を与えそうです。特にデジタルだけでなく、リアルとの接点を持てるメディアということで今後大きく注目されることは間違いなそうです。