みなさん、こんにちは。Braveって聞いてことありますか?BraveはGoogleのChromeやMozillaのFirefox、マイクロソフトのInternetExploreのようなブラウザです。このBraveが今とても注目されているようなので、調べてみました。個人的にはWebビジネスのあり方を大きく変えてしまう可能性があるブラウザだと思ってまして、ぜひ興味を持っていただたら嬉しいです。
次世代ブラウザBraveとは
Braveは新しいWebブラウザで公式ページよりダウンロードができます。
創業者はJavascriptの開発者
Braveの創業者はホームページの開発などに使われるJavascriptの生みの親で、前MozillaのCEOのブレンダン・アイク(Brendan Eich)氏らしいです。すごい経歴ですね。とんでもない技術力をお持ちなのでしょう。
Braveの注目ポイント1:圧倒的なスピード
まず注目されている理由の一つに圧倒的なスピードが挙げられます。下記の動画を見てください。そのスピードに驚かされますね。
いかがですか?Chromeが登場した時もそのスピードに魅了された人も多いと思うのですが、Braveはそれを圧倒的なスピードで上回っています。
この記事をPCで見られているのか、iphoneなどのスマホで見られているのか。Wifiなのか、4G通信なのかはわかりませんが、もしかしたら今後はスマホ+4G通信でどのブラウザを使うかによって体感速度が変わってくるのかもしれないですね。
Braveの注目ポイント2:デフォルトの広告ブロック機能
Braveの特徴の一つとして広告ブロック機能があります。私も実際に使ってみたのですが、広告出ません。快適です。特にYoutubeなどのインストリームと呼ばれるコンテンツ前に自動再生される広告がなくなるのはとても体験として良いです。サイトの横の方に出ているとスルーできますが、コンテンツ再生前に出されると嫌でも数秒は待たなければいけないので。
Braveの注目ポイント3:充実のプライバシー機能
プライバシーへの配慮も充実しています。実はWebの世界ではトラッキング技術の発達もあり、個人は特定できないまでもどのブラウザが、いつ、どのページを見ていたか、追跡されています。
例えばあなたが楽天などのECサイトで何かの商品を検索したり、買ったりした場合に、別のサイトを見ている時にその商品や類似商品がレコメンドされたことはありませんか。これ全て行動が筒抜けになっていて、追跡されているから起こるのです。
Braveはデフォルトではこのようなトラッキングを許可しない機能がオンになっています。なので、安心安全なブラウザですね。
Braveが目指す世界観
Braveは実は新しいWeb上でのエコシステムを構築することを目指しているようです。注目ポイントで説明した内容もこの新しいエコシステムを実現するための機能のようです。
創業者のブレンダン・アイク氏はGoogleなどの企業が構築した今までのWebの世界とは違う新しいWebの世界を目指しているようです。
Googleはインターネット上で人々の役に立つありとあらゆる仕組みやツールを提供していますが、その一方であらゆるデータはGoogleに集約され、広告配信に利用されています。世界中の誰よりもWeb上のデータを保有し、分析することで、誰よりもWeb上での広告配信が上手にできる会社としての地位があるわけですね。Googleは世界一の広告会社ともいわれ、営業利益は年間3兆円を超えており、ほぼ広告による収益です。
多くの人に生活やビジネスに必要不可欠なツールを提供する一方で、一部の企業が人々のデータを独占するWebの世界を否定してされているのかもしれないですね。
BraveもChromeもChromiumベースのブラウザ
Braveは実はChromiumベースのブラウザのようです。ChromiumとはChromeのベースにもなっているオープンソースのプロジェクトです。分かりやすく車に例えるとエンジンが一緒みたいな感じでしょうか。
エンジンが一緒なのに、速度が2倍近く速いのはなぜか。これは実はBraveが不要な通信をブロックしているからなのです。
広告が出ないのがBraveのメリットの一つと説明しましたが、通常ブラウザ上では広告を表示するためにユーザーが見たいコンテンツとは別に通信が行われています。また広告表示だけでなく、先ほど説明しましたユーザーの行動追跡のためにも通信が行われています。Braveはこの通信をシャットアウトしています。
ブレンダン・アイク氏はユーザーが本来見たくもない広告や行動追跡のために余分な通信が発生していることも問題視しているようです。不要な広告を見せられて、その通信もユーザーが負担しているのですから、いわれてみればおかしな話です。特にスマホ+4G通信環境の場合、ギガ制限などにもかかりにくくなるかもしれないですね。
トークンエコノミーが普及するのか
最後にトークンエコノミーについて触れてみたいと思います。日本ではまだ実現されていないのですが、BraveにはBATというトークンがあります。このトークンいずれはポイントや仮想通貨のように金銭的なメリットをユーザーに提供してくれるようです。
Braveは先ほど説明した通り、デフォルトでは広告などブロックするのですがユーザーは意図的な広告ブロック機能をオフにし、広告を見ることもできるようです。そしてユーザーは広告を見ることによって、BATトークンを集めることができるようです。
この仕組みのおもしろさは、今までユーザーは広告を見ても何ももらえなかったのに、BATというトークンがもらえる。広告主は広告を見る意思表示をしている人にだけ広告が打てるので、より効率的にマーケティングができる。とのことです。
Braveの普及率はどれくらい?
ちなみに現在のBraveの普及率ですが、2019年度に1200MAUを見込んでいるとのこと。世界で1200MAUだとまだまだ少ないですが、こちらの記事でも少し言及していますが、主要ブラウザとしては最後発のChromeが今では圧倒的シェアを獲得しているので、何が起こるのかが分からないのがこの世界。Chromeは北米では2008年に初リリースされたそうです。リリース後数年ではPCブラウザとしてはシェア1位を獲得していたわけので、5年あればBraveも現在のChromeやInternetExplore、スマホであればSafariなどに並ぶぐらいの存在になっている可能性があります。
まとめ
正直、この新しいエコシステムが受け入れられるのかどうかは分かりません。ただ非常におもしろい動きであるとは思います。そして単純に他のどのブラウザよりも速く動き、不要な広告を見なくてもよく、スマホの通信費も抑えられるのはユーザーとしてはメリットしかないようにも感じます。興味のある方は一度公式サイトよりダウンロードできます(スマホはアプリストアから)ので、試してみてはいかがでしょうか