ついに7月2日にFF14漆黒のヴィランズが発売されました!
といいましてもご存知ない方もいらっしゃると思いますので、FF14とはMMOとはみたいな用語の説明からスタートし、ビジネス面について考えていきたいと思います。家電量販でも大規模なプロモーションがされていましたから、ゲームをされない方も目にされているかもしれません。
FF14とは。MMOとは何か
まずは用語から。FF14とはFinal Fantasyというスクエアエニックス社が開発するゲームのタイトルです。ブランドとってもいいかもしれません。ドラゴンクエストと並び、ゲームが好きなら必ず知っているタイトルです。
歴代の販売台数もすごく。国内、国大の売上は下記の通りだそうです。
FF7 国内328万 国外644万
http://ff15soku.2chblog.jp/archives/28091012.html
FF8 国内369万 国外435万
FF9 国内282万 国外216万
FF10 国内235万 国外500万
FF12 国内232万 国外278万
FF13 国内193万 国外467万
FF15 国内107万 国外593万
とんでもない売上を記録しているわけです。またFF7などは当時PlayStationで発売されていたのですが、現在でもファンが多くスマホゲームとしてもリメイクされています。またPS4でのリメイクも発表されています。20年越しにFF7がリメイクされるということで、今40才前後の人で楽しみにされている方も多いようです。
MMOとは
さてMMOとはMassively Multiplayer Onlineの略です。FF14を特徴付けている大きな要素なのですが、要はオンラインで多くの人と協力しながらストーリを進めていくRPGゲームです。RPGは従来は一人でレベルをあげて、敵を倒していくタイプのゲームだったので基本的には一人用ゲームだったのですが、オンラインで多くの人とコミュニケーションを取りながら、ストーリを進める、敵を倒していくなど従来にはなかったゲームの楽しみ方が人気を博している理由の一つです。
漆黒のヴィランズとは
7月2日発売のFF14漆黒のヴィランズは、FF14の拡張ディスクという位置付けになります。FF14は実は2010年に初期発売されているゲームです。このゲームをベースに(システムなどはそのままで)新しい世界に冒険に行けるような仕組みが拡張ディスクと呼ばれています。FF14の拡張ディクは過去に「蒼天のイシュガルド」「紅蓮のリベレーター」と2つ発売されており、今回は3つ目になります。
ここ数ヶ月、下記のようなトレーラーを家電量販でも目にしました。多くの人が期待しているのが分かります。また最近ではテレビCMも始めていますね。こちらはどちらかという今までFF14をプレイしていなかった人向けの印象です。
FF14のビジネスモデル
FF14の基礎的な説明が終わったところで、ビジネスについて考えてみたいと思います。FF14の収益モデルとしては主に2つに分けられます。
- パッケージ売上
- 月額利用料
「パッケージ売上」はそのままですが、ゲームタイトルの販売本数になります。漆黒のヴィランズはだいたい4000円前後で販売されています。ゲームショップや家電量販店以外にも、配信もされていますので配信数もカウントされます。
「月額利用料」については、月単位で約1000円ほど利用料が必要です。こちらは多くのWebサービスと同じようなSaasモデルになります。毎月更新なので、今月はプレイしないかな、というときは止めることが可能です。
なのでFF14のビジネスモデルとしては、パッケージ売上+月額利用料(Saas)のハイブリッドと言えます。
FF14は累計販売数は?
FF14の販売数についてですが、詳細な数字は見つけることができませんでしたが、スクエアエニックスからFF14の累計発行アカウント数が1600万を超えたことが発表されています。基本的にはソフトを購入後にアカウントを作成しますので、ここはシンプルに1600万本売り上げていると仮定します。
(2020年8月18日 追記)アカウント数ですが、2020年8月時点では2000万アカウントを突破したそうです。FF14は漆黒のヴィランズというパッケージ(単価5000円くらい)の他に3ヶ月ごとにパッチという形で継続してコンテンツを追加するモデルを採用しているので、パッケージ販売という大きなイベントがなくてもある程度パッチのタイミングでユーザー数が伸びていくのが特徴でもあり、強みだと思われます。
販売単価は少々複雑です。今回発売された拡張ディスクの単価は4000円なので、今までFF14本体+拡張ディスが3枚なので4000円x4で16000円なのかというと少し違います。
先ほど記載しましたようにSaasモデルでの新規ユーザー獲得のために新拡張ディクが発売されるたびに既存のソフトをまとめたコンプリートパッケージという形で過去作品は割安で提供されていますので、全てのユーザーが定価で購入しているわけではありません。私も途中参戦なのでコンプリートパッケージを購入しました。
いろいろ複雑なのですが、シンプルに私が平均的ユーザーと仮定し、私が過去のFF14に支払っている価格を基準にすると約コンプリートパッケージ5000円と新拡張ディスク4000円で9000円になります。今回はこの9000円で試算したいと思います。
FF14の収益は?
パッケージ売上:9000円 x 1600万本 = 1440億
ということになります。すごいですね。あとはSaasの方ですが月間のアクティブユーザーが70万になったと発表がありました。単純計算すると
70万 x 1000円 = 7億円
ということになりますね。こちらは月額なので毎月7億円の売上。単純計算すると84億円が年間売上になります。もちろん、今は新パッケージ発売でユーザー数も増えていますから、常に7億ではないと思いますが平均すると5-6億円ぐらいではないかと思います。
FF14の魅力は映画にも・光のお父さん
MMORPGの魅了は多くの知らない人と協力することにもあります。FF14の世界を通じて親子の絆を深めるプロセスを描いた「FF14光のお父さん」も公開されています。私もみましたがとても感動しますね。ゲームの話と思わずに純粋に映画として見てもおもしろいと思います。実話がベースになっているようです。
まとめ
今回はFF14について調べてみました。
- 個人的には自身がプレイするゲームという意味でも。
- MMORPGというビジネスという意味でも
- エンジニアとしての技術的な観点でも
とても注目しています。今後ますます注目されると思いますので、ぜひ興味を持っていただけたら嬉しく思います。